発声練習で声が良くならない…とお嘆きの貴方へ

当サイトの記事を読まれている貴方はおそらく現在、当発声法に限らず「特定の発声練習」を実施されていることでしょう。もし、現在貴方が実施されている発声法が正しいものであり、なおかつ、貴方の練習方法も間違っていない状態であるにも関わらず、一向に声が良くならない(具体例として、声域が伸びない、声に伸びや艶がでない、だみ声が改善されない等)事態に陥っている場合、「喉頭周辺筋の強ばり」に目を向ける必要があります。

身体組織は全てつながっている

強ばり原因箇所

正確な発声練習を反復しているにもかかわらず、思うような効果が得られない場合、まずは「喉頭周辺筋の強ばり」を疑うべきなのですが、喉頭周辺筋に直接アプローチすれば、一気に問題が解消されるかというと、残念ながら、一概にそうとは言えません。なぜなら、貴方の喉頭周辺筋を強ばらせている原因は、もっと深部にあるかもしれないからです。

発声を阻害する「喉頭周辺筋の強ばり」のパターンは、その元凶の存在する場所によって3つに大別できると考えられます。

ひとつめが、喉頭周辺筋そのものが直接強ばっているパターンA。このパターンは20代前半以前のお若い方に多い(あくまで相対的にの意)です。このパターンの方は、喉頭周辺筋にアプローチすることで、声が改善されることでしょう。

ふたつめが首から頭部にかけての強ばりが原因であるパターンB。このパターンの方に多くみられる症状が「首や肩のこり」です。このパターンに該当する方は、まずはこれらの症状を治癒させることをお勧めします。

そして、最後が全身のメンテナンスを要するパターンC。これは、身体の歪み等、全身における身体の問題が喉頭周辺筋を強ばらせている場合や、肩や首周辺の筋肉を強ばらせ、間接的に喉頭周辺筋を強ばらせている場合などがあります。いずれの場合も、このパターンに該当する方は全身のメンテナンスを実施することが求められます。

上記のように3つのパターンが考えられるのですが、一番確実なのはもちろん、全身の調整から順に直していくことです。健康面から考えても、最も理想的なアプローチ法でしょう。しかし、全身の調整・メンテナンスはお金と時間がかかります。発声の改善が元々のモチベーションであり、そのためにメンテナンスに時間とお金をかけているにも関わらず、著しい声の調子向上が見込めない場合、身体的改善がなされる一方、精神的負担を負ってしまうことになりかねません。

したがって、「喉頭周辺筋の強ばり」を改善したいと思われた方は、まず、筋肉の構成や発声メカニズムの概要を把握し、ご自身の症状と照らし合わせ、ご自身の「喉頭周辺筋の強ばり」の根源の所在を検討し、その治療に望みましょう。つまり、ご自身がどのパターンに該当するのかを論理的に予測すること、そして、そこに直接アプローチするという手順を踏むということです。

アプローチのポイント

ご自身の中で検討をつけることができたら、それぞれの施術を実施しているプロの先生の元に積極的に通院してみましょう。(いずれ、私がお世話になった先生のご紹介をしていきたいと思っております。)その治療を受ける際の注意点を2つご紹介させてください。

まず、最初に出会った先生が貴方の治療者となる場合は幸いですが、ほとんどの場合、そこから治療者探しの旅が始まることでしょう。その際「当該の先生の治療を継続して受けるか、それとも別の先生にお世話になるか」を判断の機会が出てくるかと思われますが、その判断は、理想は4~5回、少なくとも3回ほど連続して通院した後にするようにしましょう。

身体の強ばりは習慣化しているものです。したがって、どんな名師でも最初の一回の施術で強ばりの原因を払拭できるものではありません。それを踏まえ、治療にかかる時間や費用を検討し、それ以降の治療について決めるようにしましょう。

そしてもう一つ、治療中も発声練習は継続するようにしましょう。発声の改善を目的としている以上、声を日常的に出し続けなければ、原因解明はできません。治療を受けながら、発声に関する筋肉の概要をベースに、発声時の感覚を研ぎ澄ませ、知識と感覚、両方を照らし合わせながら、じっくりと原因を解明していく。この手法を地道に実施し、貴方の声の「本当の」改善を目指しましょう

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