あなたは「食後に喉が枯れる」という症状に悩まされていませんか?私は、以前までずっとこの悩みを抱いていました。この症状のせいで、夜間の発声練習時には裏声がほとんど発声できませんでした。
裏声の嗄声化は、ほぼ毎日起こる現象でした。ですが、まず原因がわからない。そして、寝る前の話なので特に生活に支障はでず、翌朝寝て起きた後には調子が戻っているので、「自分の喉の特徴」として捕らえ、そこまで気にかけてはおりませんでした。
しかし、ある日「夕方までは何の問題もなかった喉が、夜になると急に不調になるということは、何かがそれに大きく関与しているのではないか」と思い立ち、そこから「原因探求のスイッチ」が入ったのです。そして、夕方以降の一つ一つの動作後の喉の調子をチェックしていったのです。仕事後のジョギング、運動後のシャワー、夕食、、。
そして、ついに「ある行為」の前後で喉の調子に明らかに違いが現れることが判明したのです。それが「(夕飯を)食べる」という行為だったのです。
調べてみたところ、「食後に喉の不調を訴える人」が意外と多いことがわかりました。そして、裏声の嗄声化の要因となる筋肉が一つ浮上しました。それが、嚥下時に使用される咽頭収縮筋という筋肉です。
この咽頭収縮筋は上・中・下に別れており、舌骨から甲状軟骨、輪状軟骨の後部と咽頭の壁部にかけてつながっています。嚥下時、この咽頭収縮筋が収縮することで、食塊が口から食道へと運ばれます。
どうやら私の喉は、この咽頭収縮筋の硬化により喉頭の埋まり込みが生じていたようで、それによって夕食後に嗄声を引き起こされていたようです。
結果的に、私はこの咽頭収縮筋の硬化を解消することができました。そこで、ここでは咽頭収縮筋の硬化の解消に実際に役立ったアプローチ、そしてその他にも役立ちそうな情報をご紹介したいと思います。
肩や首のコリを治す
咽頭収縮筋の硬化は、肩や首のコリと連動して起こるようです。具体的に断定できないのは、この命題の答えが科学的に立証されていないからです。このような記述はインターネットの中に複数存在し、その多くはマッサージや気功、お灸などの東洋医学に属する施術に関するもののようです。
私自身、慢性型ではないのですが、肩や首のコリの症状がありました。そして、症状が生じた際、実際に喉の締め付けを感じることを実感していました。そして、肩や首のコリ改善が、裏声の嗄声化に有効に作用しました。もし心当たりがある場合は、一度このアプローチを実施してみることをお勧めします。
食べ方を改善する
私には「早食い」の癖がありました。食べ物を口に入れた後、4,5回咀嚼をしてすぐに飲み込むのが長年の習慣となっていました。たとえば、友達や家族と食事をしても、彼らが半分ほど食べている間に完食してしまうのが常でした。嚥下障害の対処法として、「ゆっくりとよく噛んで食べること」が紹介されていたことからも、この「早食い」も咽頭収縮均硬化の要因の1つなのではないかと推測しました。
そして意識的にゆっくりとよく噛むことを意識するようになってから、喉の埋まりこみ特有の締め付け感が改善された気がしています。
咽喉頭異常感症改善のためのアプローチをする
喉が常に締め付けられる感覚に見舞われる咽喉頭異常感症(ヒステリー筋)という症状があります。この咽喉頭異常感症は自律神経の乱れが原因で起こるようです。この咽喉頭異常感症は、あくまで締め付けられる感覚を有することが症状であり、実際に締め付けが起きている訳ではないというのが定義になっております。
しかし、疾患として認定されるレベルまでには至らないものの、実際に咽頭収縮筋の緊張が見られるケースも存在するようです。以上のことから咽喉頭異常感症に対して施されるアプローチが咽頭収縮筋硬化の解消にプラスに作用するのではないかと考え、その内容をいくつかご紹介します。
- 空えずきをしてみる
- 大きな声を出し、咽頭収縮筋の弛緩とストレス解消を図る
- 柑橘系に代表される、酸味のある食品を摂取する
- 漢方を服用してみる
私はこの咽喉頭異常感症だったわけではありませんが、以上が現在、咽喉頭異常感症に有効な対処法として挙げられています。もし、心当たりがある場合は、是非、お試しください。