極論、「2つの要素」を満たせばミックスボイスは習得できる
私(ボイス・リビルディング発声理論創設者)は、これまで様々なタイプの方の声を診断し、ミックスボイス習得のための助言をさせていただいてまいりました。「声」に関する要素は複数存在します。それは、声の出し方のクセ、発声における学習能力や感性、喉の健康状態等、これ以外にも様々なものが挙げられます。それを見極め、その人に合わせたミックスボイス習得のための助言をすれば、その人は最短で目標を達成することが出来るでしょう。
しかし、「早さ」ではなく「確実性」、つまり、「取り組んだ人がみなミックスボイスを習得できるようになること」を目指したとき、必要な要素は「2つ」に集約される。私はこのように確信しています。
このページでは、その「2つの要素」がどのようなものかに焦点を当て、お話を進めさせていただきます。その中で「ミックスボイス習得の全工程」をご紹介していこうと思いますので、是非お楽しみにしていてください。
「正しい練習手順(HOW)」と「(練習を)正しく実施すること(DO)」
先ほどお話した「2つの要素」は、次の2つです。
- 「正しい練習手順(HOW)」
- 「正しく実施すること(DO)」
この2つが揃えば、どんなに歌うことに苦手意識がある方でも、ミックスボイスを発声できるようになります。
「正しい練習手順(HOW)」
では早速、ミックスボイス習得のための「正しい練習手順(HOW)」をご紹介していきましょう。以下の図は、ミックスボイスを習得する工程内で、声帯がどのように成長していくかを一覧で表した「声帯の成長工程の一覧図」になります。
このサイトでは、様々な発声にまつわる筋肉の話をさせていただいておりますが、発声のため「動的なトレーニング」要する筋肉は実は「2つ」しかありません。その2つが「輪状甲状筋」と「甲状披裂筋」になります。(※声帯を閉鎖させる際には、閉鎖筋群の働きが必要となりますが)。
サイト内でご紹介している筋肉のほとんどは「緩むこと」が望まれる筋肉です。したがって、発声練習をする際にイメージの対象となる筋肉はこの「2つの筋肉のみ」なのです。この2つの筋肉の機能向上に伴い、声帯の状態は変化していきます。その変化の工程を示したのが先ほどの「声帯の成長工程の一覧図」なのです。
それでは、「声帯の成長工程の一覧図」に沿って、ミックスボイス習得までの全工程をご説明していきましょう。(以下、図右が声帯の状態を表したもの、左がボイスチャート(ミックスボイス習得具合を表すイメージ図)になります)
レベル1
まずは輪状甲状筋・甲状披裂筋の機能イメージ等の一切を脇に置き、「力み」を取り除くことに注力しましょう。「訓練前の人全て(といっても過言ではありません)」に多かれ少なかれ、発声時の力みが存在します。これをリセットし、「力み」0(ゼロ)の状態を学習しなければ、ミックスボイス習得の道を歩むことはできません。ここでは、発声練習によって「力み」と「積極的呼吸筋」に頼らない発声ができるようになることが課題となります。
- 課題達成までの平均期間:1ヶ月
レベル2
「力み」のリセットを覚えたら、まずは少しずつ輪状甲状筋を覚醒させていきます。多くの方が、甲状披裂筋を硬化させて裏声を出すことを習慣としていますが、「力み」が禁止されることで、輪状甲状筋が機能し始めます。すると、少しずつ「正しいファルセット」が発声できるようになっていきます。
- 課題達成までの平均期間:1ヶ月
レベル3
輪状甲状筋が覚醒し、機能することを覚えたら、次に輪状甲状筋と閉鎖筋を同時に機能させる訓練をしていきます。これにより、声帯が伸展しながらも声門が狭小し「ヘッドボイス」が発声できるようになります。
- 課題達成までの平均期間:1ヶ月
レベル4
輪状甲状筋と閉鎖筋を同時に機能させることができるようになったら、次にその「質」を磨いていきます。すなわち、機能を向上させていくのです。そうすることで「両筋肉を機能を抑制しながらも、わずかに声帯に作用すること」ができるようになります。わずかに機能することを学習することで、「チェストボイス声区」を「ヘッドボイス」で発声できるようになります。
- 課題達成までの平均期間:1ヶ月
レベル5
レベル2から5までは「輪状甲状筋」の成長がレベルアップ承認の対象とされてきましたが、レベル5では、課題の対象が「甲状披裂筋」になります。もちろん、ここに来て初めて甲状披裂筋の訓練を開始するわけではありません。発声練習開始から甲状披裂筋のトレーニングは実施され続けます。それほど、甲状披裂筋が覚醒し、その結果が表出するまで時間がかかるのです。甲状披裂筋が一定水準まで覚醒するようになると、チェストボイス発声時に「特有の振動」が得られるようになります。これを到達してレベル5クリアとなります。
- 課題達成までの平均期間:3ヶ月
レベル6
レベル5到達により、ようやくミドルボイス開拓の準備ができたことになり、ここからミドルボイスの練習がスタートします。まずは、最もミドルボイスを開拓しやすい母音「イ」により、ミドルボイスのスケール1つ分(2.5音)の開拓を目指します。
- 課題達成までの平均期間:2ヶ月
レベル7
「イ」でのミドルボイス1スケール分の発声が可能になったら、その範囲の調音作業をしていきます。すなわち、ミドルボイス1スケール分を全原始母音(イ・ア・オ)でもって発声できるように訓練していきます。
- 課題達成までの平均期間:1.5ヶ月
レベル8
最後に、ミドルボイス領域全体を全原始母音でもって発声できるように訓練します。これにより、ようやく「ミドルボイス習得」となります。習得後もこの練習を継続することで、ミドルボイスがさらに強化され、また、その範囲をヘッドボイス声区まで広げていくことが可能になります。
- 課題達成までの平均期間:1.5ヶ月
以上がミックスボイス習得の全工程になります。是非、あなたのミックスボイス習得の参考にしていただければ幸いです。
ボイス・リビルディング発声理論が推奨・採用する「手順提示型」トレーニング
ボイス・リビルディング発声理論では、このように「正しい練習手順(HOW)」を提示し、各ステージ(レベル)毎の課題を1つずつ達成することで、着実にミックスボイス習得にアプローチしていきます。このスタイルを「手順提示型」と呼び、採用しております。これにより、発声練習初心者の方でも、道から逸れることなくミックスボイスの習得を実現することが可能になります。
一般的なボイストレーニングが採用する「完成形提示型」
しかし、一般的なボイストレーニングでは、あまりこの「手順の提示」が重要視されていないようです。多くのボイストレーナーがいきなり「完成形」を提示、模倣させようとします。私は、このスタイルを「完成形提示型」と呼んでいます。
この「完成形提示型」の練習を続けることで、結果的にミックスボイスを習得できる人ももちろんいます。しかし、それは冒頭でお話したように「練習する人の現在の状態や発声の能力・ポテンシャル等の要素」に大きく依存する話です。もともと、喉頭筋の質や感覚に優れており、比較的ミックスボイスに近い発声ができている人はこの方法でも、一定期間練習を実施すればミックスボイスを習得できるようになるかもしれません。
しかし、いきなり完成型の模倣を要請されても、一般的な人は戸惑ってしまうことでしょう。もし、あなたがボイストレーニングに通ったことがある場合、あなたはレッスン中「そんな声、出ないよ」と思ったことありませんか?
逆に、「正しい練習手順(HOW)」に沿って、1つずつ順を追って練習を積むことを実施しさえすれば、どんなに歌うことが苦手な人でも、着実にミックスボイスというゴールに向かって進むことが出来るようになります!
練習を「正しく実施(DO)」すること。
「正しい練習方法(HOW)」が分かったところで、もう一つ重要なのが「正しく実施すること」です。当然のことながら、発声練習が正しく実施されない限りはミックスボイス習得にたどり着くことはできません。「当たり前のことを…」と思われるかもしれませんが、そのことをきちん腹に落として認識している人が以外と少ないのです。
現在、ミックスボイス習得のため、「自主練習」をしている方へ質問です。あなたは発声練習を「正しく実施できている」と断言できますか?もしかすると「自分は正しく練習できている」という根拠のない認識のもと、日々の練習を実施してしまっていませんか?
ここに「A君」と「B君」がいるとしましょう。友達同士の2人は、共に一生懸命に、毎日の発声練習を実施しています。ある日、2人はそれぞれの自宅で発声練習をしている最中、同時に直感が働きました。それぞれ「あ、恐らくこの声の出し方でいいんだな」と手ごたえを感じたのです。
しかし、運命は残酷です。「A君の直感」は正しいものであった一方、B君の直感は残念ながら誤ったものでした。この時点では、2人の歌の実力は「ほとんど同じ」でした。しかし、この「分岐点」が、後の2人の結果に大きな違いをもたらしたのです。
この日を境に、練習を積み重ねるほどに2人の差は大きくなりました。理不尽な話です。A君もB君も歌のために投資しているもの(時間や情熱)は同じなのです。にも関わらず、2人の間には、本人達も気が付かないうちに大きな差がついてしまうのです。
そして「ある日」、その差に気が付くのです。1年後、Aは見事、ミックスボイスを習得することができました。一方、B君は…。
現在、自主練習をしているあなた。B君と同じ道を歩んでいませんか?
一生懸命に発声練習に取り組んでいらっしゃる方ほど、この話が恐ろしいものに感じられたことでしょう。あなたは、常日頃から「正しく実施」することがいかに重要かをきちんと認識されている自信がありますか?そう。日々の練習を「正しく実施(DO)」することは、非常に重要なのです。
「正しい練習方法(HOW)」と「正しく実施すること(DO)」をパッケージにしました!
以上、「正しい練習方法(HOW)」の全工程と「正しく実施すること」の重要性について述べてまいりました。「正しい練習方法(HOW)」の全工程を知り、発声練習のモチベーションが一気に上昇したにもかかわらず、「正しく実施(DO)すること」でお話しした内容に、すっかり萎縮してしまった方もいらっしゃることでしょう。しかし、この両者はミックスボイス習得において共に必要不可欠な事項なのです。
この2つの要素を「自宅で練習しながらミックスボイスを習得したいという方」のためにご提供できないかと長年考えておりました。そして、今回、以下のパッケージが完成しました。
正しい練習方法(HOW)をご提供します
先ほどご紹介いたしました8つのレベル毎の詳しい練習方法をPDF95ページにまとめました。
- どうすれば、輪状甲状筋が覚醒するか
- 輪状甲状筋と閉鎖筋が同時に機能するための訓練方法
- 「特有の振動」を得るための練習方法
- ミドルボイスを少しずつ開拓するためのアイディア
等、ミックスボイス習得に必要な全工程の詳細を全て網羅いたしました。
また、各エクササイズ毎に「声の見本」と「ピアノ音源」をご用意いたしました。PDFを読みながら、声の見本を聞き、各エクササイズにおける発声練習の方法を理解したら、ピアノ音源に沿って、毎日練習をしてください。
「正しい(練習の)実施(DO)」をご提供いたします
ひとりで練習を続けると、解釈が一人歩きしてしまい、結果的に本来向かうべき方向とは別の方向に歩みを進めてしまいがちになります。一生懸命に練習に取り組んでいるにも関わらず、結果、目的と違った方向に進んでしまう。こんな辛いことはありません。
そこで、この「ミックスボイス習得マニュアル」の中に「添削サービス」を設けさせていただきました。この添削サービスは、スマートフォンやタブレットが開発され、自身の発声を簡単に収録、アップロードできるようになったことにより実現することができるようになったサービスです。
声の添削の手順
- まずは、あなたの発声練習の様子を音声または動画に録音・録画してください。
- そのデータを動画投稿サービス「Youtube」にアップロード※してください。
※投稿時、公開範囲の設定を「限定公開」にしてください。そうすることで、私のみが動画を確認することができるようになります。 - アップロード後、声の添削フォームより、データのアップロード先のURLと質問事項を記載の上、事務局までご連絡ください。
- あなたの声を聞き、練習がきちんと実施できているかどうか、そして、出来ていない場合、どこをどのようにしたらよいかを添削したものを2.3日以内に返信させていただきます。
以下、添削の例になります。
B様
Bさんの声、確認させていただきました。
発声の瞬間、わずかな力みが見られます。「空気ボール」はきちんと実施できていますか?よい声を発しようと意識をしないでください。とにかく力を抜き、漏れて出た声が呼気に乗って前に出るイメージを持ちながら発声してみてください。
それから、発声音域が若干高すぎる気がします。最高音を目下は「A4」に設定し、練習されてみたらいいと思います。
練習にお役立てください。
ボイス・リビルディング発声理論事務局
このような添削結果をメールでもって返させていただきます。私が責任を持って、あなたのミックスボイス習得のためのガイド役を、徹底して担当させていただきます。
こうして、練習の中であなたが間違った方へ進んでしまいそうなときは、その方向を補正をさせていただきます。このサービスを活用いただければ、あなたの「ミックスボイス習得の実現性」は大きく飛躍することでしょう!
- ※1.現在、メール添削希望者の数が増えてきております。添削希望者の人数によっては、添削サポートを打ち切りとさせていただく場合がございます。その場合は、既存の購入者の方を優先させていただきますので、ご希望の方はお早めに求めください。
- ※2.現在、メール回数の制約を設けておりませんが、今後、状況に応じて制約を設定させていただくがございます。予めご了承ください。
- ※3.フォーラムの立ち上げを予定しております。フォーラム完成後は、声のデータと添削内容をフォーラム上でご紹介させていただく場合がございます。購入者の皆様で「練習中の声」を共有し、正しい発声が理解されやすいシステムの構築を目的としております。もちろん、名前等個人が特定される情報は非公開となりますのでご安心ください。
もし、満足いただけない場合は全額返金します。
具体的な「正しい練習手順・方法(HOW)」は、マニュアル内にてご紹介させていただいております。さらに、あなたが正しい練習方法を「正しく実施(DO)」できているかを、「添削サービス」でもって判断させていただきます。
こうして、ミックスボイス習得のために必要な2つの条件を完全網羅させていただきます。これにより、ボイストレーニングに通うことが困難な方でも、着実にミックスボイス習得へのステップを踏むことができます。
- 「それでもやはり、対面でのボイストレーニングをせず、ミックスボイスを習得できるようになるとは思えない。」
このように不安がぬぐえない方もいらっしゃることでしょう。そこで、ミックスボイスを習得できなかったときの保障として、全額返金制度を設定させていただきました。
ボイストレーニング受講者は、ただ費用をかけてレッスンを受ける訳ではありません。その発声法やトレーナーに対し、「費用」と共に、「時間」と「思い・熱意」をかけます。しかし、万が一「ミックスボイスを習得したい」という貴方の思いにお答えできなかったとき、私はあなたに「時間」と「思い・熱意」をお返しすることができません。
ですので、せめて「費用」を保障させていただくのが筋だと私は思うのです。
以下、全額返金制度の詳細を記載いたします。購入をご検討いただく際に、きちんとご確認ください。
全額返金制度
万が一、ボイス・リビルディング発声理論の提案する練習方法に沿って発声練習を7ヶ月、実施したにも関わらず、レベル5(特有の振動獲得)に到達することができなかった場合、最初にいただいた費用9,720円全額をお返しいたします。※7ヶ月後というのは、特有の振動を獲得するまでにかかる平均期間です。
申請受理期間:購入日7ヶ月後の同日より30日間(例えば、3月3日に購入した場合、10月7日から30日間)
申請方法:「声の添削フォーム」より、お名前、現状の声(申請日より3日間以内に抄録されたもの)を添付いただき、備考欄に「返金制度申請依頼」と返金先の御口座情報を記載の上、ご連絡ください。
申請後の流れ:ご連絡いただいた後、早急に諸条件(購入履歴と購入日)の確認をさせていただきます。確認が取れ次第、営業日2日以内に指定いただいた御口座に返金させていただきます。
- ※夏季・冬季の休暇中の場合、営業日のご確認にお気をつけください。
- ※購入後、全額返金制度申請・受理いただいた方は、マニュアルの再購入、もしくはボイス・リビルディング発声理論の運営するボイストレーニングへの一切の参加をご遠慮させていただきます。予めご了承ください。
あなたも、今日から私と共にミックスボイス習得を目指しませんか?
ミックスボイスが発声できるようになると、「歌う」という行為への印象がそれ以前とは「180度」変わります。何がそうさせるのか。その正体は「制約からの解放」です。
恐らく、あなたは今、歌を歌う前にまず「曲のキー」、すなわち「高さ」の制限を意識されていることでしょう。さらには、歌い始めてなお、曲の中の音が高い箇所に関しては、声質をファルセットにしてしまったり、もしくは声を張り上げ怒鳴るように歌ってしまったり。こんな不本意な歌い方をした後、最後に残ったのは消化不良感。
これらは全て、高さの制約から来るエピソードです。これらはみな、ミックスボイスを習得することで、以後、一切必要なくなります。
もちろん、声質やセンスなど、持って生まれたものは変えられません。私は、あなたにマライア・キャリーや美空ひばりの歌声をそのままご提供することはできません。
ですが、「高さによる制約」からあなたを解放することは可能です。「自由に歌うこと」とは誰しもが獲得できるものです。いわば自分の声と向き合う覚悟がある人が得るべき「権利」といえるでしょう。
この「自由」が得られれば、他人の声を羨んだり、自分の声にコンプレックスを抱く必要もなくなります。ありのままのあなたを、声を使って表現できるようになるからです。そうすれば、おのずと「羨望」や「劣等感」からも解放され、あなたはあなた自身の声に「愛着」と「誇り」を持つことができるようになるでしょう。そんな人から生まれてくる声は、何にも代えがたいものであり、聞く人の心を打つものです。
あなたもあなた自身が持って生まれたその声を、最大限に解放し、「あなた自身」を表現してみませんか?「声の添削」を通し、あなたとお会いできるのを楽しみにしております。
ここまでご一読いただき、誠にありがとうございました。